岩国市ミクロ生物館

ミクロ生物探検

タスキムシ(Cochlodinium)属

渦鞭毛藻類 (うずべんもうそうるい)/生息場所:海の中/特徴:単細胞生物 、群体をつくる 、べん毛をもつ 、泳ぐ

褐色の葉緑体をもち、光合成をして栄養をつくる。
横溝は細胞のまわりをらせん状に約2回転し、これにそって横べん毛が生えている。
また、縦の溝にそって縦べん毛がのび、これらを動かして泳ぐ。
群体をつくる種とつくらない種がある。


写真クサリタスキムシ
Cochlodinium polykrikoides
1細胞の長さ:約0.03mm、幅:約0.02mm
2〜8つの細胞がつらなった群体が多い。
水温の上がる夏に増加して赤潮を形成し、魚の大量死を引き起こすことがある。
赤潮はコーヒー色。


写真
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ハマキタスキムシ
Cochlodinium convoltum
細胞の長さ:約0.05mm
群体はつくらない。近年まで九州南部など暖かい南方の海で見られたが、2007年の10月に瀬戸内海(岩国沿岸)にも出現。分布拡大について温暖化の影響が心配されている。

ハマキタスキムシの休眠細胞。
水温が低下すると、細胞のまわりに粘液を分泌してつくった膜をまとって再び水温が上がるときまで休眠する。

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