ミクロ生物館ニュース
2011年1月上旬 当館監修の「日本の海産プランクトン図鑑」発刊
2011年1月7日より、全国の書店にて、当館監修の「日本の海産プランクトン図鑑」が販売開始になります。
《日本の海産プランクトン図鑑》
岩国市ミクロ生物館 監修
末友靖隆 編著
松山幸彦・上田拓史・上野俊士郎・佐野明子・濱岡秀樹・中島篤巳 著
A5、216頁、2400円
●内容
プランクトン、つまり浮遊生物は、1mmの100分の1を下回るような小さなものからエチゼンクラゲに代表される大型クラゲまで、その大きさはさまざまですが、そのほとんどが食物ピラミッドの下位に位置し、われわれ人類を含む、地球上の多くの生物の命を支えています。一方、一部のプランクトンは赤潮や貝毒など、魚介類や人類に大きな被害を及ぼす原因となり、漁業者をはじめ、魚介類と古来より深く関わり合ってきた日本人にとっては、良くも悪くも決して無視することのできない、重要な隣人でもあります。
本書は、日本全国の沿岸域に生息する代表的なプランクトン170種について、その姿・形から環境とのかかわりについて、子どもから大人まで楽しく学べる、日本初の一般向け総合学習・検索図鑑です。
普段、あまり生物と接する機会の無い一般の方や小・中学生でも楽しめるよう、
1.掲載種全てを和名にて紹介
2.難解な専門用語を避け、かつ詳しく解説
3.形態的特徴や大きさ、名前など、さまざまな観点から目的の生物を素早く検索可能
4.全種にフルカラーの写真とイラストを併記
5.プランクトンへの理解が深まる35点のコラム
など、既存の図鑑には無いさまざまな工夫を採り入れました。また、静止画だけでは伝え切れないプランクトンたちの動き回る姿を楽しく学習できるよう、ナレーション付DVDも付属しています。
各章の執筆は、それぞれの分野の最前線で活躍する現役の研究者が担当しており、正確で詳細な解説はもちろんのこと、各生物の出現時期、有害性や被害報告など、生きた情報が多数盛り込まれていることも特筆すべき点です。
ハード面でも実用性を重視し、現場に持ち出して活用できるよう、携帯しやすく、水に濡れにくく、破れにくい紙を使用。日常における現場での調査や自由研究のお供にも最適です。
小・中学校の自由研究から、赤潮や貝毒を専門に調査する技術者、研究者の方まで、幅広くご活用いただける一冊です。
※詳細は、リンク集の共立出版のホームページ「近刊情報」をご覧下さい。
なお、当館でも販売することになっておりますので、楽しみにお待ちください!!