岩国市ミクロ生物館
ミクロ生物館ニュース
3月20日(土)・21日(日)「青少年サイエンスセミナー2021春」を実施しました。
今回は「電子顕微鏡」、「半導体」、「大学院生・大学生の研究」をテーマに研究員や大学院生・大学生を講師にお迎えし、ハイレベルな科学実験や電子工作を実施致しました。20日(土)午前のプログラムでは日本電子株式会社の研究員より、電子顕微鏡と光学顕微鏡の仕組みの違いについてご説明いただいたうえで身近な20種類超の動植物やほこりなどをオンラインで映し出しながら、手元の光学顕微鏡との違いを実感していただきました。
小学生でも操作出来る程簡単に竹炭の断面がどくろのように見えることやマウスの肺が空気の通りを良くするために穴が開いていることなど、電子顕微鏡を使用することで目では見ることが出来ない細部まで観察出来ることを学んでいただきました。
← 竹炭の断面「まるでドクロみたいな穴が湿気や匂いを吸い取ってくれるんだ！」
← ホコリの中にあったセミなどの羽根の表面「見た目は滑らかな羽根に見えるけれど大きくすると健康サンダルみたいな細かい突起がたくさん！」
← マウスの肺胞「たくさんの小さな袋が酸素や二酸化炭素の通りを良くする役割を果たしているんだ！」
← カーボンファイバー「自動車に良く使われる！大きくすることで表面に複数の筋があることが分かるね！」
← カイコの糸「滑らかそうに見えるカイコの糸だけれど大きくするとまるで剣みたいに先が尖っている！」
← アワビの貝がら「大きくすると百枚皿みたいに何枚もの層になっていることが分かる！おかげで貝殻にヒビが入っても1枚1枚少しずつ壊れるからなかなか割れない！」
← グラニュー糖「大きくすると四角い形をしていることが分かる！氷砂糖と似た形をしているね！」
← 塩の結晶「グラニュー糖と違って表面がゴツゴツしている！成長する時の環境や、条件の違いによって、さまざまな形の結晶ができるんだって！」
← ユリとチューリップの花粉「表面が網目状になり、さらに一本の溝が入っていることが分かる！形はラグビーボールに似ているね！」 |
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| ↑ ヒトの髪の毛「表面がうろこみたい！ 手で触るとざらざらする理由は 表面にうろこがあるから！ 電子顕微鏡を使うと紙の健康度が 分かるよ！」 | ↑ イヌの毛「ヒトの髪の毛と似ている けれど滑らかさが少し違ってみえるね！」 |
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| ↑ 星の砂の全体図「その名の通り星の 形をしているね！実は有孔虫の殻 なんだって！」 | ↑ 星の砂の拡大図「全体図では小さく よく見えなかったけれど大きくする ことで小さな穴がたくさん開いてい ることが分かるね！」 |
← 20日(土)午前プログラムの様子哺乳類を対象とした実験講座では「DNAを見てみよう！」と題し、「環境DNA」の学習やオレンジジュースやバナナなど身近なものからDNAを抽出し、DNAという言葉だけでなく実物の持つイメージから、生物や遺伝の学習を身近に感じていただきました。
また、水生底生生物を対象とした講座では「川底の生き物を調べてみよう！」と題し、実体顕微鏡の映像をスクリーンに投影しながらルーペを用いて川にすむ底生生物の観察を行いました。
世代の近い方からの講義により、将来の進路の参考となるうえ、気軽に質問がしやすい場となったようでした。
← 20日(土)午後プログラムの様子
← 20日(土)午後プログラムの様子地球温暖化、自然破壊など様々な環境問題の解決を実現する新しい製品や技術についての考察や半導体を使った電子工作として信号機の回路を作って仕組みを知り、半導体があるおかげで信号機が動いていることを実感していただきました。
←21日(日)午前プログラムの様子植物の構造の学習や植物プランクトンの顕微鏡観察、光合成活性を測る機器の実演など実習も交えた講座となり理系大好きな参加者の皆さんにしっかり満足いただけた講座となりました。
←21日(日)午後プログラムの様子学生の皆様の科学に対する興味・関心の育成や進路選択の一助として、また、先生方のスキルアップの一助としてご活用いただけたことと思います。
岩国市ミクロ生物館 山口県岩国市由宇町潮風公園みなとオアシスゆう交流館内 TEL 0827-62-0160 [メール]