ミクロ生物館ニュース
8月1日(土) 平成27年度やまぐちサイエンス・サポート事業の講座を実施しました。
岩国高校1年・2年次生希望者の生徒さん対象に「身近な水系環境について関心を深め、探究する能力を身につける」を目的に、海産プランクトンの採集と観察、磯生物の採集と観察を潮風公園の海岸と磯場を採集場として活用し、体験学習室にて環境学習講座を学びました。海辺での多くの海水浴客を横目に体操着をぬらさないよう慎重かつ迅速にそして楽しく!?プランクトン採集作業を行いました。生徒さんが高校生ということで講義の内容は通常より少し難しいものになっています。「全ての生物は○○でできており、大きく○○生物、○○生物に分けることができる。」「微小生物の多くは体長(細胞長)○○〜○○oである。」「ヒトの肉眼における分解能は約○○o。」この問題、皆さんわかりますか?わからない方は是非調べてみてください。ミクロな世界が楽しくなるかもしれません。海産プランクトン、磯生物による環境調査で岩国の海の環境について各班の代表の生徒さんが発表されました。発表内容は各班の生徒さん達のそれぞれの感性を感じることができる内容で、本来の目的である「水系環境への関心、探究する能力」を深められたと思いました。びしょぬれになった生徒さん、暑さで頭痛に悩まされそうな生徒さんなど大変な思いをされた体験学習でしたが、この日の体験学習を今後にもぜひ活かしてくださればと願っています。肉眼では見えないだけで、微小生物こそ生物の主役であり、「微小生物の世界を知らずして生物を語ることなかれ」というテキストにあった言葉、忘れないでくださいね。