岩国市ミクロ生物館

岩国市ミクロ生物館 メールマガジンバックナンバー

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 このメールは、過去にミクロ生物館主催の行事に
 参加された皆様、およびミクロ生物館からの情報
 配信を希望された皆様にお送りしています。各種
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 後方をご覧ください。
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■━━  岩国市ミクロ生物館ニュース  ━━■
       --- 第 6 1 号 ---

  * * * * ミクロの世界にようこそ! * * * *

“本誌はミクロ生物好きな方のネットワークづくり
サポートを目的として発刊されました。ここでしか
得られない情報など特典盛りだくさんで毎月26日
(26日が火曜日の場合は27日)に配信致します。
ぜひご活用ください!”


<目次>

☆ミクロ生物スペシャルコラム
   (今号もお休みになってしまいました。
    楽しみにされていた皆様、ごめんなさい)

1】「日本の海産プランクトン図鑑」の書評を
  東北大学の鈴木紀毅先生よりいただきました!

2】昨年の自由研究に頑張って取り組まれた小学生
  の皆様よりたくさんの嬉しいお便りが届きました!

3】12月27日から1月26日までのミクロ生物館NEWS

4】<お知らせ>2月の休館日について

◎ 編集後記


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1】「日本の海産プランクトン図鑑」の書評を
  東北大学の鈴木紀毅先生よりいただきました!

今月9日より全国の書店、ネット販売が一斉開始
されました「日本の海産プランクトン図鑑」ですが、
このたび、おかげさまをもちまして、増刷すること
になりました!
皆様、本当に有り難うございます!!

本図鑑をご購入いただいた方に、専門家の視点から
みた本図鑑の楽しみ方を知っていただくべく、
放散虫の微化石(小さな化石)を用いた研究で
名高い東北大学大学院理学研究科の鈴木紀毅先生
よりいただいた書評を以下に掲載させていただき
ました。

将来、研究者を目指している小・中・高校生の
皆様はもちろん、皆様、ぜひご一覧ください。
本図鑑の更なる活用法が見えてくるかも!?


(以下本文です)

 最近は、ブームなのだろうか、顕微鏡でみる
水中生物のポータブル図鑑が本屋で目につくように
なってきた。大手おもちゃ屋には子供のお年玉で
買える乾電池式LED顕微鏡も販売されるなど、ミクロ
な生物の観察がずいぶん手軽になってきた。
 そのようななか、「日本の海産プランクトン図鑑」
が世に出た。205ページのフルカラーで2、400円
(税抜き)。サイズはA5判のポータブルサイズ。
このレベルの本がこの値段というのは、一言で言えば
「買い」だ。

 この図鑑は驚くことに、小学生高学年から大人まで、
実用的に使える工夫がなされている。約170種類の海の
プランクトンのほぼすべてに写真とカラースケッチが
載っている。見分ける要点がスケッチに添えてあり、
図鑑によくある難解な「記載文」で首をかしげること
もない。沖縄まで私はプランクトンを観察しに行って
いるが、そのかなりの部分がこの図鑑に「いる」。
国内外の色々な海洋プランクトン図鑑が手元にあるが、
まずはこの本をみて解決をはかり、難しいものだけ
専門書に頼ればいいといった感じだ。

 さて、中身はどうであろうか。ぱっと本を開こうと
思うと、カラーインデックスが辞書のようについて
いる。使い慣れれば、知りたい微小生物のページを
さっと開けるだろう。これは電子出版では実現しに
くい便利な機能である。
 図鑑の中身は、第一部「プランクトンについて」と
第二部「プランクトン図鑑」で、付録がついている。
第一部では「3.大きさを比べてみよう」が面白い。
この本に掲載されている全種類が名前とともに並べて
ある。サイズを4段階にわけてあるので、顕微鏡の
対物レンズをかえて見たときに目につく微小生物を
みているかのごとくである。

 この図鑑の本体である第二部の工夫がすごい。
カラーの見やすいシンボルマークの説明がある。
まるで家電の総合カタログのシンボルマークのようだ。
この11群14種類のシンボルマークをみれば、汚染度や
有害性などの個々の生物の意味が、ぱっと見でわかる。

 そのあとに続く「生物一覧」は、フルカラー写真、
名前、シンボルマークがセットになって、両ページで
最大23種類を同時に見ることができる。この「生物
一覧」の写真は鮮明なので、次々と見ている海洋
プランクトンの名前にあたりをつけるのに適している。
もちろん、この一覧から本格説明があるページに飛ぶ
こともできる。発見した海洋プランクトンをこの一覧
図にてチェックすれば、シンボルマークの共通性から
汚染度や有害状態にあたりをつけられそうだ。

 続くページには「生物検索表」がある。通常は分類
体系を意識したつくりだが、この本では思い切って
いて、とにかく大きなグループにたどりつけるように
指向した作りである。実際のプランクトンはごちゃまぜ
なので、現実に即した作りと言えよう。

 個々の種類の解説は、1ページあたり2種類が掲載
され、説明がコンパクトである。
研究者にとって欠かせない学名のほか、すべてに和名が
ついている。実は和名のあり方は専門家のなかで意見が
分かれる。しかし、監修をした岩国市ミクロ生物館
は、小中高生や父兄など「素人」に実物をみせる普及
活動の経験が豊富だ。普及には和名が必要不可欠と
考えたようだ。親子で顕微鏡を眺めるときに和名は
確かに便利だ。

 解説内容はコンパクトに「知ることの意義」がまとめ
てある。たとえば、「カサボネケイソウ」という0.02〜
0.03 mmの微小生物は、トゲが魚のエラに突き刺さって、
魚を弱らせるそうだ。こういう一口情報を読むだけで、
その微小生物に会ってみたくなる。記述内容も最新成果
を含む。古生物学の世界では謎の生きている化石
「エブリア」が有名だが、2006年の遺伝子研究で
エブリアが「アメーバ繊毛虫」の仲間だとわかったと
いう。

 海洋プランクトンを顕微鏡で観察していると、
いろいろな疑問がわいてくる。一番多い海洋プランク
トンって何だろう、とか。本書には35本の「コラム」が
あり、疑問に答えてくれる。
 観察の楽しみは、「生きている」実感が得られること
だ。ナンキンタマスダレを披露してくれるケイ藻など
実に面白い動きに目が釘付けになったりする。写真や
動画が欲しいけれど撮影が難しい。そんな悩みは付録の
動画収録DVDをみれば解決である。海外で似たような
動画DVDを教育用に購入したが、どれも数万円単位で
売られている。2、400円(税抜き)の本についた豪華な
おまけである。

 この本の付録には、「プランクトン調査記録表」も
ついている。顕微鏡を持っている人でも、現場で海の
プランクトンを見た人は少ないに違いない。プランク
トン採集方法は本書の6―7ページにもあるが、
ストッキングを2〜3枚重ねれば“プランクトンこし器”
の完成である。おもちゃの電池式LED顕微鏡とこの「日本
の海産プランクトン図鑑」をたずさえて安全な海岸に
出かけ、現場で海洋プランクトンを眺めてみよう。
目の前に広がるミクロワールドの感激は、残念ながら
言葉では伝えられない。
この本がこの世界の入口を広げてくれた。


(書評は以上です)


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図書概要:
日本の海産プランクトン図鑑
(ISBN978-4-320-05711-1)
岩国市ミクロ生物館 監修
末友靖隆 編著
松山幸彦・上田拓史・上野俊士郎・佐野明子・
濱岡秀樹・中島篤巳 著
A5、216ページ、2、400円(税込2、520円)
フルカラー・付録ナレーション付DVD付。
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鈴木紀毅先生に改めて御礼申し上げます。

本書評を書いていただきました東北大学の鈴木先生
には、近々、先生の研究にまつわる楽しいコラムも
ご執筆いただく予定です。
図鑑にも登場する“放散虫”の知られざる魅力満載
のお話しになるかと思います。
皆様どうぞご期待ください!


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2】昨年の自由研究に頑張って取り組まれた小学生
  の皆様よりたくさんの嬉しいお便りが届きました!

昨年の夏も、日本全国から、意欲あふれるたくさんの
小・中・高校生の皆さんが当館ラボにて立派な研究
成果を挙げられました。
彼ら、彼女らの頑張りは、どなたも本当に素晴らしく、
子供達が率先して研究に取り組む姿には、私も幾度
となく元気を分けていただいたものですが、見事、
“水産総合研究センター理事長賞”や“県コンクール
奨励賞”など、数々の輝かしい受賞を挙げられたとの
報告をいただいております!

見事受賞された方も、惜しくも逃された方も、大学生
の卒論に負けず劣らずの素晴らしい成果を自らの力で
挙げられたことは本当に凄いことで、一生ものの勲章
として、いつまでも心の奥に抱き続け、これからの
活躍の原動力とされてください。

今年も小さな生き物をテーマにした自由研究の
お手伝いでしたら喜んで対応致します!
これまで成果を挙げてこられた方も、初めての方も、
大歓迎でお待ちしておりますので、いつでもお気軽に
当館メールアドレス
micro@shiokaze-kouen.net
までご相談ください。

児童、生徒、学生の皆様はもちろん、現役社会人の
方や、引退されて研究に打ち込まれたい方も大歓迎
です!


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3】12月27日から12月26日までのミクロ生物館 NEWS

※ 詳細は各記事下のURLをご参照ください。

<< 12月27日&1月14日
      「日本の海産プランクトン図鑑」について
       4社の取材を受けました
http://shiokaze-kouen.net/micro/news/page504.html
http://shiokaze-kouen.net/micro/news/page505.html

<< 1月21日 「東岐波自然史博物館」のイベントに出展
       しました
http://shiokaze-kouen.net/micro/news/page508.html

<< 1月23日  岩国ご当地ヒーロー「清流光神ハクジャ
       オー」のロケがありました
http://shiokaze-kouen.net/micro/news/page509.html

<< 1月26日  広島大学で出張講義を行いました
http://shiokaze-kouen.net/micro/news/page510.html


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4】<お知らせ>2月の休館日について

館内設備保守・点検、職員出張等のため、誠に勝手
ながら以下の日程を休館日とさせていただきます。
なにとぞご了承くださいますよう、よろしくお願い
申し上げます。

2月4日(金) 7日(月) 18日(金) 25日(金)

※ 諸事情により、休館日が変更になる場合がござい
ます。最新の情報は予定表
http://www.shiokaze-kouen.net/content/calendar.php
をご覧ください。


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  編集後記
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 本メールマガジンの目玉記事であるコラムが
 3号連続でお休みとなってしまい、大変申し訳
 無く存じます。やっぱり、コラムの無いメルマガ
 は寂しいものですよね。
 来月こそは、3度目、いや、4度目の正直で
 楽しく魅力的なコラムを掲載させていただきます
 ので、どうぞご期待ください。
 今号は終始図鑑のお話し尽くしとなってしまい
 ましたが、皆様からの“こんな教材や本があった
 らいいな”というご要望にも、意欲的に取り組み
 たいと思いますので、どうぞお気軽にご相談くだ
 さい。
 徹夜明けの状態で記事を書いてしまいましたので、
 今号は(も?)文章が少々おかしいところが
 見受けられますが、見つけても見なかったふりを
 していただければ幸いです。
 春休みに向けた楽しい企画展を含め、次号は話題
 で盛りだくさんの記事にしたいと思います!
                   (末友)
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●岩国市ミクロ生物館 お問い合わせ先
 住所:〒740-1431
 山口県岩国市由宇町有家浦
 潮風公園みなとオアシスゆう 交流館内
 Fax:0827-62-0156(24時間受付)
 E-mail:micro@shiokaze-kouen.net
 Website: http://shiokaze-kouen.net/micro

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●次号の配信日は 2月26日です。お楽しみに!

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岩国市ミクロ生物館ニュースは、これからも
内容の充実に努めてまいります。
皆様のご意見、ご感想等、お待ちしております。
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発信元: 岩国市ミクロ生物館
館長・メールマガジン担当: 末友 靖隆

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