岩国市ミクロ生物館

岩国市ミクロ生物館 メールマガジンバックナンバー

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 このメールは、過去にミクロ生物館の行事に参加された皆様、およびミクロ生物館から
 の情報配信を希望された皆様にお送りしています。
 各種お問い合わせ、配信停止についてはこのメールの後方をご覧ください。
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■━━━━━━━━━━  岩国市ミクロ生物館ニュース  ━━━━━━━━━━■
               ---  第7号  ---

    * * * * * * * * * * ミクロの世界にようこそ! * * * * * * * * * *

“本メールマガジンはミクロ生物好きな方のネットワークづくりをサポートすることを
目的として発刊されました。ここでしか得られない特別な情報など、特典盛りだくさん
で毎月26日(26日が火曜日の場合は27日)に配信いたします。ぜひご活用ください!”


<目次>

 ☆ ミクロ生物スペシャルコラムコーナー
    (号外にて配信予定!)

 1】 “赤潮プランクトンマップをつくる会”の活動って!? 会員による現場レポート

 2】 8月のミクロ生物館体験教室開催日のお知らせ

 2】 ミクロ生物館アシスタントの募集は締め切らせていただきました

 ◎ 編集後記



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             ミクロ生物スペシャルコラムコーナー
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今号のミクロ生物スペシャルコラムコーナーは、“ミクロ生物館ニュース号外”で近日中に
別途配信させていただく予定です。ご期待ください!



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1】 “赤潮プランクトンマップをつくる会”の活動って!? 会員による現場レポート


                 赤潮プランクトンマップをつくる会会員 末友 靖隆

ミクロ生物クラブ第一弾として、華々しく活動を開始した“赤潮プランクトンマップを
つくる会”。本会は赤潮の原因となるプランクトンの種類や数を山口県周辺の各海域で
調査し、そのデータをもとに赤潮原因プランクトンの分布マップを作成することを主な
目的としております。

つい先日も、大変悲しいことに、赤潮の発生により、山口県のフグ養殖が大打撃を受けて
しまいましたが、今後は、本会会員の活動によって得られたデータを活かすことにより、
山口県東部地域の赤潮の発生を事前に察知していくことができれば、いや、できるはず
であると考えております。

その実現のためには、赤潮の原因となる生物種にはどのようなものがいて、どの生物が、
どの程度発生すると漁業等に悪影響を及ぼすのかを認知することが必要不可欠ですが、
本会は素晴らしい講師陣のもと、非常に質の高い内容を、誰にでもわかりやすく、また、
楽しく学ぶことができるようになっておりますので安心です。

さて、そのような趣旨で鋭意活動中の本会なのですが、実際にどのように活動を行って
いるかについては、参加した会員しかわからないところも多いと思いますので、会員の
一人である私が、日記形式で(できる限り)わかりやすく紹介したいと思います。
本年度は募集を締め切らせていただきましたが、来年度以降も活動を予定しております
ので、ご興味のある方は、ぜひご参考までにお読みください。

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7月1日(土) くもり

“赤潮プランクトンマップをつくる会”の記念すべき活動初日。廿日市市にある瀬戸内海
区水産研究所で主任研究員をされており、赤潮プランクトン研究のプロである、
松山幸彦先生ご指導のもと、総勢10名の会員が、赤潮とは一体何なのか、赤潮をつくる
プランクトンは一体どんな姿をして、どこに、どれくらいいるのか、などなど、普段感じて
いたたくさんの疑問の全てが一気に解決するまで、懇切丁寧にご教示いただくことが
できました。

今まであまり気にしていなかったのですが、よくよく考えてみると、瀬戸内海は、わずか
3箇所で外海と繋がっている、巨大な海水湖なんですよね。この閉鎖性が、外海では
あまりみられないさまざまな現象を引き起こしているのだと考えれば考えるほど、瀬戸
内海の奥深さに魅せられていきました。

本会の活動に参加している、3人の中学生会員の皆さんも、大変熱心に学習されていた
のが印象的でした。これからもよろしく!

講習会後半は、これからの活動で必要不可欠となる、0.02mmの穴の開いた、松山先生
特製プランクトンネットの作製を行いました。松山先生の長年の経験が随所で活かさ
れたネットですので、市販のプランクトンネットよりさまざまな点で優れています。
先生のご指導のおかげで、それなりに良いものを作ることができて満足でした。接着剤
が完全に固まるまで、ある程度の時間を要するため、完成は次回にお預けとなりました
が、今から完成が楽しみでなりません。

さまざまな点において、得るものの多い、素晴らしい一日でした。


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7月15日(土) 晴れ

本日も、前回に引き続き、瀬戸内海区水産研究所の松山先生のもと、第二回講習会が
開催されました。

前半は顕微鏡の凄さ、素晴らしさについて、実際に水産研究所に舞い込んだ事例を
用いてご紹介いただきました。

例えば・・・

・ある食べ物の中にヒモ状の生物が混入しており、肉眼で見てもさっぱりわからない謎の
生物を、顕微鏡を用いて細部までくっきりと調べ上げることで、実はアニサキスという、
イルカの仲間に主として寄生する寄生虫であることがわかってしまう!

・海藻がなぜか白くなるので調べてみたところ、白くなる原因は、実は海藻の表面に、
たくさんの小さな小さな珪藻が付着していたからだった!ということが顕微鏡を使うこと
で一目瞭然!

などなどです。

私達専門職員は、仕事柄、毎日のように顕微鏡を操作していますが、本講義の
おかげで、改めて顕微鏡の発明の偉大さを実感することができました。今度、来館者
の方に、顕微鏡について訊かれたときには、このネタを使わせていただくことにします!

後半は、前回に引き続き、プランクトンネットの作製を行ったのですが、ここでも、松山
先生のスペシャルテクニックをたくさんご教示いただくことができました。本当、これだけ
でも受講する価値のある、素晴らしいひとときでした。

次回はいよいよ、赤潮原因プランクトンに関する専門的な内容を学ぶことになります。
今から次回の講義が楽しみでなりません。

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以上、一会員である私による、実際の活動内容の紹介でした。少しでも現場の雰囲気が
伝わりましたでしょうか。

梅雨も開け、これから本格的な夏シーズンになります。一年のなかでも特に赤潮が発生
しやすい時期ですので、本会で得た知識、技能を活かし、赤潮原因プランクトンの調査
に励んでいきたいと思います。


                               平成18年7月吉日



“赤潮プランクトンマップをつくる会”の活動に関する情報は、以下のホームページ
http://shiokaze-kouen.net/micro/info/page133.html
http://shiokaze-kouen.net/micro/news/page153.html
http://shiokaze-kouen.net/micro/news/page157.html
をご参照ください。


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2】 8月のミクロ生物館体験教室開催日のお知らせ

8月のミクロ生物体験教室開催日は以下の通りです。

5日(土)、6日(日)、12日(土)、13日(日)、19日(土)、20日(日)、26日(土)
、27日(日)

時間は、16時から17時30分の部の1回構成となります。

また、今月は山口県の遊学校事業の対象となっておりますので、小・中学生の方には
もれなく缶バッジをプレゼント致します(無くなり次第終了とさせていただきます)。
缶バッジは全世界にたった300個しかないという、超が付くほどのプレミアアイテムと
なっております。この機会にぜひご家族連れでご参加ください。

各部それぞれ4組様限定となっておりますので、お申込みはお早めにお願い致します。

詳細情報・ご予約は電話( 0827-62-0155 )、またはホームページ
http://shiokaze-kouen.net/micro/info/page126.html
まで。

皆様のご参加、心よりお待ち申し上げます。


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3】 ミクロ生物館アシスタントの募集は締め切らせていただきました

読者の皆様の温かい御協力により、当館のアシスタント(パート職員)さんの募集を
締め切らせていただくことができました。誠にありがとうございます。
これにより、今後、更に質の高いサービスを皆様に提供させていただくことが可能と
なります。ご期待ください!


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  編集後記
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 じめじめ蒸し蒸しの梅雨シーズンもようやく明け、ようやく山口県にも本格的な夏が
 やって来ました。梅雨シーズンは雨のためにあまりできなかった(雨が降ると、海水
 も淡水も微小生物が見つかりにくくなってしまうのです)サンプリングを積極的に
 進めて、館内の展示の一層の充実に努めていきたいと思います。8月末までには館内の
 常設展示も質・実ともにパワーアップする予定ですので、お時間がございましたら、
 ぜひご来館ください。毎週土・日曜日に開催している体験学習会も、夏休みの自由
 研究に最適です。皆様のご来館、職員一同、楽しみにお待ちしております。 (末友) 
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住所:〒740-1431
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FAX:0827-62-0156 (24時間受付)
  E-mail:micro@shiokaze-kouen.net
  HP: http://shiokaze-kouen.net/micro

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●次号の配信日は8月26日です。お楽しみに!
  (それまでに一度、号外を予定しております。こちらもご期待ください!)

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岩国市ミクロ生物館ニュースは、これからもご提供する情報やサービスを充実
させてまいります。ご期待ください。ご意見、ご感想、どしどしお待ちしております。
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メールマガジン担当 (文責): 末友 靖隆

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