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岩国市ミクロ生物館
岩国市ミクロ生物館 メールマガジンバックナンバー
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このメールは、過去にミクロ生物館の行事に参加された皆様、およびミクロ生物館
からの情報配信を希望された皆様にお送りしています。
各種お問い合わせ、配信停止についてはこのメールの後方をご覧ください。
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■━━━━━━━━━ 岩国市立由宇ミクロ生物館ニュース ━━━━━━━━━■
--- 第4号 ---
* * * * * * * * * * ミクロの世界にようこそ! * * * * * * * * * *
“本メールマガジンはミクロ生物好きな方のネットワークづくりをサポートすることを目的
として発刊されました。ここでしか得られない特別な情報など、特典盛りだくさんで毎月
26日(26日が火曜日の場合は27日)に配信いたします。ぜひご活用ください!”
<目次>
☆ ミクロ生物スペシャルコラムコーナー
第二回 “細胞たちの分裂能力” 奈良女子大学名誉教授 高木 由臣
+ お客様の声は職員のパワーの源!
〜 体験教室に参加されたお客様の声より 〜
1】 5月のミクロ生物館体験教室開催日のお知らせ
2】 館内展示が続々パワーアップ!
3】 ミクロ生物クラブ(仮称)の詳細が決まりました!
4】 ミクロ生物館ボランティアサポーター 引き続き大募集中!
◎ 編集後記
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ミクロ生物スペシャルコラムコーナー
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***** 細胞たちの分裂能力 *****
高木 由臣 (TAKAGI Yoshiomi) 奈良女子大学名誉教授
私たちの体は細胞から出来ています。
私たちの体だけでなく、すべての生物が細胞から出来ています。
では細胞とは何でしょうか。
「細胞膜に包まれ、遺伝子DNAの指令によってつくられた
タンパク質のはたらきにより様々な生命活動を営む生物の基本単位」
と言っても、何かが分かったということになりそうにありません。
少し違う角度から見てみましょう。
細胞は分裂します。
十分な栄養のある環境では、細胞は倍々で増え続けることができます。
細胞は、栄養物質(エサ)をいったん低分子に解体して、
細胞自身をつくる高分子に変換するのです。
ばらばらにしたブロックで建物を作り直すようなものです。
「分子変換装置」である細胞は、
変換量が一定値を超えると、分裂して1個が2個へと増えます。
高倍率の顕微鏡でやっと見える大きさの大腸菌は、20分に1回分裂できます。
計算上は1時間に3回、24時間に72回、2日で142回分裂することになります。
このときの大腸菌の総数である2の142乗という数字を重さで表すと、
なんと地球サイズを超えてしまいます(注)。
細菌は十分なエサさえあればわずか2日で地球の大きさ以上にまで増えられるような分裂を
何十億年も続けてきたのです。
細菌は無限の分裂能力をもつ細胞です。
一方、私たちの体の細胞は、体外で培養しても50〜60回の分裂しかできません。
細菌のような無限の分裂能力をもつ細胞からヒト細胞のような有限の分裂能力をもつ細胞へ
─ これが進化の流れです。(その際に「有性生殖」という新しい能力を獲得するのですが、
そのことについては別の機会に話しましょう。)
細胞の分裂能力が有限になる、つまり細胞が寿命を持つようになったということは、
細胞が自らの分裂をコントロールできるようになったということを意味します。
十分なエサを前にしても必要に応じ状況に応じ「分裂を抑制できる能力」を獲得したのです。
ブレーキの無い車にブレーキが取り付けられたようなものです。
ヒト細胞の分裂能力は有限と言いましたが、それは正常な細胞の話で、
ガンという異常細胞になると抑制が効かなくなり、“無限の分裂能力をもってしまい”ます。
ミクロ生物館の原生生物の中で、アメーバは無限の分裂能力をもちますが
ゾウリムシの分裂は有限です。私の研究テーマは、
「無限の分裂能力をもつアメーバと有限の分裂能力をもつゾウリムシの違いは何か」
を知ることです。これは
「無限の分裂能力をもつガン細胞と有限の分裂能力をもつ正常細胞の違いは何か」
よりももっと大きな問題で、残念ながらまだ答えは得られていません。
ミクロ生物館で単細胞生物に興味をもった人の中から、
この疑問に挑戦しようとする人が出て来ることを期待します。
(注)大腸菌1個の重さを 10の-15乗グラム、地球の重さを6×10の27乗グラム、
2の142乗=10の44乗として計算してみてください。
10x10y=10x+yです(“x”と“y”と“x+y”はいずれも累乗記号です)。
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〜 体験教室に参加されたお客様の声より 〜
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このコーナーでは、“海のミクロ生物採集・観察体験教室”にご参加いただいたお客様
より寄せられた、たくさんのご意見・ご感想を紹介させていただきます。
体験教室へのご参加を検討されている方は、ご参考にされてみてはいかがでしょうか。
今回のご意見・ご感想はこちら!
・ 体験教室にご参加くださったお客様の声 その1>>>
とても楽しく勉強になりました。私達の生活がミクロの生物にまで繋がっているという、
普段の生活では忘れてしまっていることを再確認でき感動しました。
・ 体験教室にご参加くださったお客様の声 その2>>>
楽しく参加できました。全部が新しいことでビックリ。楽しい体験で参加してとても
よかったです。
皆様、本当にありがとうございます!
この記事を読んで体験教室に関心を抱かれた方は、本メールの【1】の記事をご覧下さい。
参加すればするほど楽しみも、知識も充実していく体験教室、皆様もぜひ参加されて
みてはいかがでしょうか。
スタッフ一同、心よりお待ち申し上げます。
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1】 5月のミクロ生物館体験教室開催日のお知らせ
5月のミクロ生物体験教室開催日は以下の通りです。
5月4日(祝)、5日(祝)、13日(土)、14日(日)、27日(土)、28日(日)
それぞれ、12時から14時までの部と、15時から17時までの部の2回構成です(ご希望の
時間をお選びください)。
詳細情報・ご予約は電話( 0827-62-0160 )、またはホームページ
http://shiokaze-kouen.net/micro/info/page126.html
まで。
皆様のご参加、心よりお待ち申し上げます。
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2】 ミクロ生物クラブ(仮称)の詳細が決まりました!
大変長らくお待たせいたしました。ミクロ生物クラブ(仮称)の詳細が纏まりましたので、
さっそくお知らせさせていただきます!
ミクロ生物クラブ(仮称)は、微小生物について深く学びたい、伝えたいという意志を
持った方を対象にした会員制組織です。
会員に登録されますと、当館の設備や専門家を交えた情報ネットワークに参加すること
ができたり、当館の設備を利用することが可能となります。
対象は、中学生以上で、ミクロ生物について学ぶ意欲のある方となっております。
現在、活動を予定しているコースは、
・ ミクロ生物マップを作製する会(仮称)
・ ミクロ生物を育てる会(仮称)
・ ミクロ生物の社会での活躍ぶりを確かめに行く会(仮称)
・ ミクロ生物の学習教材を開発する会(仮称)
・ ミクロ生物を自由に研究する会(仮称)
の全5コースとなっておりますが、もちろん、新しくコースを作っていくことも可能です。
年会費の詳細は現在検討中ですが、消耗品代などの諸経費を中心に、ひと月あたり1,000
円以内に納まる予定です(コースにより異なります)。
それぞれのコースの活動内容など、詳細につきましては、近日中にミクロ生物館の
ホームページにてご案内しますので、そちらをご覧ください。
運営開始まであと少し! どうかご期待ください!
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3】 館内展示が続々パワーアップ!
現在、館内展示を“質”、“実”ともに更に充実させるべく、職員一同、全力で取り組んで
おります。
今年の夏までに増強される箇所は以下の通りです。
その1) 自由に観察できる顕微鏡(性能もUP)とミクロ生物の数が増えます。
その2) 館内で展示する映像とポスター展示もボリュームアップします。
その3) ミクロ生物関連書籍を自由に閲覧できる、図書閲覧コーナーができます。
このうち、図書閲覧コーナーは、今月初めよりご利用可能となっております。
書籍数はまだ充分とはいえませんが、順次増強されていきますのでお楽しみに!
夏休みの自由研究などにも活用できること間違い無し!
今年の夏までに更に進化するミクロ生物館。これからもよろしくお願い申し上げます。
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4】 ミクロ生物館ボランティアサポーター 引き続き大募集中!
ミクロ生物館では、当館のスタッフと一緒にミクロ生物体験教室等のイベントを盛り上げ
て下さる方や、「こんなイベントが開きたい」という独自のアイデアをお持ちの方など、
開催する側で当館のイベントに参加してくださる意欲あふれる方を大募集しております。
これまでに、さまざまな職業の方がボランティアサポーターとして体験教室などの活動に
ご協力くださいました。
また、来たる4月29日(土)には、サポーターとして活躍されている方同士の交流や技術
講習を目的とした、“サポーターの集い”が開催されます。
この集いは毎月開催される予定ですので、これからサポーターになろうという意欲ある
方は、ぜひ次回の集いまでにご連絡ください。
技術講習体制が充実しておりますので、経験・年齢は一切不問です。
我こそはという方は、
岩国市立由宇ミクロ生物館
TEL: 0827-62-0160 mail: micro@shiokaze-kouen.net
まで、ぜひご連絡ください。皆様のご参加、お待ちしております!
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編集後記
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桜も開花し、虫たちも飛び交い、潮風公園周辺もすっかり春になりました。
花粉症に黄砂と、必ずしも良いことばかりではない春の訪れですが、なんだかやる気
が湧いてくる、そんな良い季節です。
花粉症の原因にもなる嫌われ者の花粉ですが、実は顕微鏡で見ると、植物の種類
ごとに姿・形が全く異なっていて、いろいろ見比べるだけでも楽しかったりします。
お手元に顕微鏡がありましたら、一度観察されてみてはいかがでしょうか。 (末友)
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住所:〒740-1431
山口県岩国市由宇町有家浦 潮風公園みなとオアシスゆう交流館内
電話:0827-62-0160 (受付時間:9:30〜17:30)
FAX:0827-62-0156 (24時間受付)
E-mail:micro@shiokaze-kouen.net
HP: http://shiokaze-kouen.net/micro
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●次号の配信日は5月26日です。お楽しみに!
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岩国市立由宇ミクロ生物館ニュースは、これからもご提供する情報やサービスを充実
させてまいります。ご期待ください。ご意見、ご感想、どしどしお待ちしております。
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メールマガジン担当 (文責): 末友 靖隆
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