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岩国市ミクロ生物館
岩国市ミクロ生物館 メールマガジンバックナンバー
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このメールは、過去にミクロ生物館の行事に参加された皆様、およびミクロ生物館
からの情報配信を希望された皆様にお送りしています。
各種お問い合わせ、配信停止についてはこのメールの後方をご覧ください。
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■━━━━━━━━━━ 由宇町立ミクロ生物館ニュース ━━━━━━━━━━■
--- 第2号 ---
* * * * * * * * * * ミクロの世界にようこそ! * * * * * * * * * *
“本メールマガジンはミクロ生物好きな方のネットワークづくりをサポートすることを
目的として発刊されました。ここでしか得られない特別な情報など、特典盛りだくさん
で毎月26日(26日が火曜日の場合は27日)に配信いたします。ぜひご活用ください!”
<目次>
☆ ミクロ生物スペシャルコラムコーナー
第一回 “ちいさな顕微鏡と細胞の進化” 山口大学教授 藤島 政博
1】 ミクロ生物館ボランティアサポーター大募集中!
2】 3月のミクロ生物体験教室はボリュームたっぷり!
3】 顕微鏡観察“お試し”セット 好評発売中!
4】 ミクロ生物クラブ(仮称)発足までカウントダウン開始!
5】 4月から展示スペース“ふしぎなミクロ生物シアター”がパワーアップします!
◎ 編集後記
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ミクロ生物スペシャルコラムコーナー
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このコーナーでは、最前線で活躍されている現役の研究者が、目に見えないほど
小さな生き物に秘められた大きな大きな魅力を、ここでしか聞くことのできない、
さまざまな話題を交えてお伝えしてまいります。
記念すべき第一回目は、ミクロ生物館の設立に中心となって携われた、山口大学
理学部の藤島政博教授です。
***** ちいさな顕微鏡と細胞の進化 *****
55を過ぎると、自分の人生の方向がどのあたりから選択され始めたんだろうと、
よく考えます。おそらく、同じ世代の方々もそうでしょう。しかし、これがなかなか
難しい。中学生の時には生物の研究をしたいと思っていたことを記憶しています。
しかし、今の結婚相手のゾウリムシは眼中にありませんでした。小学生の時は重症の
蝶採集のマニアでした。低学年の時に小遣いをためて1350円の顕微鏡を買い、窓際で
毎日観て感動していました。髪の毛、鱗粉、カビ、金魚鉢の水、ゴミ、蚊の口や足、
血液、身の回りの何でものぞきました。この小さな顕微鏡は、ものすごくお買い得
でした。感動が多い生活はいいものです。それ以前はというと、幼稚園には行けません
でしたので、毎日、外で遊び、いろんな生き物を家に持ち帰って、試行錯誤で飼っては
眺めていました。このころの写真をみると今では見かけない野生児でした。一日の時間
がたっぷりあったいい時代でもあったと思います。昔を振り返ることは未来を予測する
ことに役立ちます。人が自分のルーツに興味を持つのは、そのためでしょうか。由宇町
の子供さんにミクロ生物館で様々な細胞を見て感動していただき、その効果が20-30
年経ってどう現れるか楽しみです。
私は、現在、細胞進化の原動力となった「細胞内共生」という現象の成立条件の研究を
ゾウリムシを使って行っています。これは、細胞進化のルーツの探索と未来の予測の
研究です。ある細胞が他の細胞内に侵入し安定して維持される時、侵入者を細胞内共生
生物と呼び、それに生活の場を提供する細胞を宿主細胞と呼びます。そして、両者の
関係を「細胞内共生」と呼びます。ミトコンドリアや葉緑体の起源は、古細菌を宿主として
細胞内共生した好気性細菌と光合成細菌と考えられています。ミトコンドリアや葉緑体を
手に入れて生物は大発展しました。現在でも、細胞内共生は繰り返して行われ、真核
細胞に新たな構造と機能を与えて、細胞の環境適応と生息域の拡大の原動力となって
います。動物が植物を細胞内共生させて植物化を試みて来たこと、細胞内共生した植物
の葉緑体だけをもらって残りを捨てた動物の存在、せっかく獲得した葉緑体をすてた動物
もいることが分かってきました。人生と同様に、細胞も試行錯誤して悩んで生き方を
決めていたのです。細胞内共生の成立条件が明らかになれば、任意の細胞の組み合せ
で人為的に複数の細胞の特徴を備えた有用細胞を作りだせると思います。21世紀の
細胞内共生の研究は、細胞を進化させる役割を果たすと思います。ミクロ生物館で、
それをお見せしたいと思います。
藤島 政博
山口大学理学部教授
山口大学研究特任教員
山口大学時間学研究所長
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1】 ミクロ生物館ボランティアサポーター大募集中!
先日お送りいたしました号外でお伝えしましたように、由宇町立ミクロ生物館では、当館の
スタッフと一緒にミクロ生物体験教室等のイベントを盛り上げて下さる方や、「こんなイベント
が開きたい」という独自のアイデアをお持ちの方など、開催する側で当館のイベントに参加
してくださる意欲あふれる方を大募集しております。
我こそはという方は、由宇町立ミクロ生物館
TEL: 0827-62-0160 mail: micro@shiokaze-kouen.net
まで、ぜひご連絡ください。
経歴・年齢は一切不問です。お待ちしております!
詳しくは
http://shiokaze-kouen.net/micro/info/page121.html
をご覧下さい。
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2】 3月のミクロ生物体験教室はボリュームたっぷり!
3月のミクロ生物体験教室開催日は以下のとおりです(予定)。
3月11日(土),12日(日),18日(土),19日(日),20日(月),21日(火)
今月は由宇町が岩国市になるということもありまして、体験教室の開催日数もいつもの
2倍以上となっております。内容も今まで開催されたなかで最も洗練されたものと
なっておりますので、どうかご期待ください!
場所:
潮風公園みなとオアシスゆう 交流館内 ふしぎなミクロ生物シアターに集合
(ミクロ生物館の展示スペースです)
内容:
海のミクロ生物を採集・観察し、自然環境と生命のつながりや尊さを体感します。
【STEP 1. 自然や生命に出会う】
番組と専門スタッフによるオリエンテーション。
【STEP 2. 自然や生命とふれ合う】
海のミクロ生物にたくさん出会える方法をマスターしよう!
潮風ビーチで海のミクロ生物採集を体験。
(ご自宅から観察したい水を持参された方は、このSTEPでミクロ生物を集めます。)
【STEP 3. 自然や生命を理解する】
水の中にはどんなミクロ生物がどのくらいいるのかな?
見つけた生き物の名前や特徴を調べて自分だけの図鑑を作ってみよう!
顕微鏡操作やミクロ生物の写真撮影などを体験。
*特典*
自分で顕微鏡撮影したミクロ生物の写真を使って自分だけのオリジナルミクロ生物
図鑑を作ることができます(1グループ1個)。分からないことがあれば何でも専門
スタッフに聞いたり、ミクロ生物の専門書を用いて調べることができます。
※ プログラムの内容は、天候等の都合により予定を変更する場合があります。
※ 当館で培養している生物をじっくりと観察・撮影されたい場合は、【STEP 3】のみ
ご参加いただくことも可能です。この場合、参加費用は500円となります。
定員:
1回目 12:00-14:00 2組様まで (1組につき4名様まで)
2回目 15:00-17:00 2組様まで (1組につき4名様まで)
※ 定員に空きがある場合は当日参加も可能ですが、先着順となりますので
お申し込みはお早めにお願いします。
対象:
小学生以上 (小学生の方は保護者同伴でお願いします)。大人の方、個人での
ご参加ももちろん大歓迎です。
持ち物:
筆記用具,動きやすい格好,タオル,観察したい水 (500 〜 2,000 mlペットボトル
1本分・身のまわりの水の観察を希望される方のみ)
参加費:
1組様につき800円(図鑑材料費込み)
※ 以前参加されたことのある方はお渡しした図鑑用ファイルを持参されると参加費
が100円引きになります。
皆様のご参加、心よりお待ち申し上げます。
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3】 ミクロ生物観察“お試し”セット 好評発売中!
目には見えないけれど私達と一緒に様々な場所で生活しているミクロ生物たち。
そんなミクロ生物たちと手軽にふれあうための一番手っ取り早い方法というと、やはり
顕微鏡を使って直接“見る”ことですが、顕微鏡って案外高価なものです。
それに、複雑な操作やメンテナンスなどが伴うため、誰でも気軽に使えて便利!
・・・とはとてもいえません。
そこで!ミクロ生物館では、安くて操作が簡単、そのうえなかなか高性能!な
顕微鏡観察オリジナルセットを、今年の2月より販売することにしました。
セットは全部で5種類あり、それぞれのセットは、それぞれ異なる使用目的を設定して
いますので、あなたのやりたいことにピッタリ合致する顕微鏡セットが必ずや見つかる
はずです!
こんな価格で顕微鏡が?とお思いの方もおられるでしょうが、しっかりスタッフが
品質評価をしてパスしたものばかりですので、そこはご安心ください!
どのセットにもミクロ生物の標本が付いていますので、いつでもどこでもミクロ生物
の観察が可能なところも大きなポイントです。加えて、ミクロ生物館の専門職員に
いつでも気軽に質問できるサービス特典も付いております!
それぞれのセットの詳細は
http://shiokaze-kouen.net/micro/content/omiyage.html
をご覧下さい。
ミクロ生物館でも顕微鏡の見本を常設展示しております。
お問い合わせ、ご注文は
ミクロ生物館(E-mail: micro@shiokaze-kouen.net ,TEL: 0827-62-0160)
までお気軽にご連絡ください。いつでも大歓迎でお待ちしております。
日常生活のお供に! 旅行のお供に! 自由研究に! 環境学習に! ・・・
あなたの暮らしがよりいっそう味わい深くなること間違いなし!
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4】 ミクロ生物クラブ(仮称)発足までカウントダウン開始!
既存の展示だけでは満足できない!
ミクロ生物を使った実験や研究がしてみたい!
みんなで力を合わせてミクロ生物のことを調べてみたい!
という皆様のご要望にお応えして、由宇町立ミクロ生物館では、会員制のクラブ活動
である、ミクロ生物クラブ(仮称)の設立準備に全力で取り掛かっております。
本クラブに入会されますと、ミクロ生物館が誇る、大学並の実験研究設備を実験や
研究目的に使え、また、同じ目的を持った仲間とともに、一人ではできないような研究
に没頭することができます。
クラブ内には目的別に数種類のコースが設けられており、それぞれのコースへの入会
はもちろん、新たに別のコースを設けることも可能です。
詳しくは、近日中にホームページに掲載いたします。
同時に会員募集も開始いたしますので、皆様どうかご期待ください!
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5】 4月からミクロ生物館がパワーアップします!
入館料無料のミクロ生物館。
おかげさまで、昨年7月の開館から延べ25,000人の方がミクロの世界に足を踏み入れて
くださいました。この場を借りてお礼申し上げます。
そのミクロ生物館が、4月中旬より、順次増強されることになりました!
どのようなところが増強されるかといいますと・・・
1) 顕微鏡観察コーナーの顕微鏡が、扱いやすさはそのままに、より高倍率になります!
2) パネル展示スペースが広くなります!
3) ミクロ生物関連書籍を自由に閲覧できるスペースが新たに設けられます!
4) 既存の展示もいろいろパワーアップします!
5) ラボスペースが利用できるようになります!
6) 他にもいろいろと・・・
ご期待ください!
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編集後記
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ようやく寒い寒い冬も峠を超え、春の息吹が感じられるようになってきました。ミクロ
生物館がある潮風公園でも、ミクロ生物を含め、たくさんの生き物たちが長い眠りから
覚めつつあるように思えます。これからの時期、ミクロ生物採集も面白くなるので
楽しみですね。
ミクロ生物館も、これから春に向けて、館内展示の衣替え、新企画などなど、楽しく
なること間違いなしの出来事が目白押しです。
えっ、本当に入館料無料でいいの!?というくらい、よりいっそう魅力的に進化していく
由宇町立ミクロ生物館を、今後ともどうかよろしくお願い申し上げます。 (末友)
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住所:〒740-1431
山口県玖珂郡由宇町字有家浦潮風公園みなとオアシスゆう交流館内
電話:0827-62-0160 (受付時間:9:30〜17:30)
FAX:0827-62-0156 (24時間受付)
E-mail:micro@shiokaze-kouen.net
HP: http://shiokaze-kouen.net/micro
※諸事情により、電話でのご対応ができない場合がございます。
その際はお手数ですがFAXまたはメールにてご連絡くださいませ。
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●次号の配信日は3月26日です。お楽しみに!
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由宇町立ミクロ生物館ニュースは、これからもご提供する情報やサービスを充実させて
まいります。ご期待ください。ご意見、ご感想、どしどしお待ちしております。宛先は
micro@shiokaze-kouen.net まで。
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〒740-1431 山口県玖珂郡由宇町字有家浦潮風公園みなとオアシスゆう交流館内
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