活動日誌
更新:2008/6/2
2008. 5.31 岩国市青木でヘテロシグマ アカシオの赤潮
錦川のミクロ生物を採集しに行った帰り道、岩国市青木町の港付近で褐色の赤潮を発見しました。
さっそく採水して顕微鏡で観察したところ、ヘテロシグマ アカシオの赤潮と判明。
他にも、ネマトディニウムやプロロセントラム トリエスティナムなどの渦鞭毛藻、これらの渦鞭毛藻を食べる繊毛虫などがいました。
ヘテロシグマ アカシオは梅雨時期によく増殖するプランクトンで、濃い赤潮が停滞した場合はいけすの魚が死んでしまうことがあります。
今回の赤潮は、翌日には目立った着色が見られなくなったことから、規模が拡大せずに終息したものと考えられます。
ただしこの場所は、他の赤潮プランクトンも生息・増殖しやすい環境である可能性が高いので、今後も注意して監視する必要があります。
当ホームページの「ミクロ生物探検」にヘテロシグマ アカシオの解説を載せています。
http://shiokaze-kouen.net/micro/zkn/msz267.html
(さ)
更新:2008/3/27
2008.3.22. マイクロコズム研究会に参加
総合地球環境学研究所(京都)で開かれた第一回マイクロコズム研究会「マイクロコズムからみた人間と自然の持続環境」に参加しました。
マイクロコズムとは、自然界で見られる生態系の相互作用を実験的に解析するためのモデル生態系、部分生態系のことです。
放射性物質や特定の化学物質が環境中の生物に与える影響や生物同士の相互作用が生物の個体数動態や進化に及ぼす効果など、全国から集まった研究者たちがマイクロコズムを用いた研究について発表しました。
私自身の研究やミクロ生物館の展示の参考になる話が聞けてとても有意義な時間でした。
(さ)
更新:2013/10/2
2008.3.16. ゾウリムシの生体展示はじめました
これまで来館者アンケートで「ぜひ生で見たい!」という意見が寄せられていた、ゾウリムシ(
Paramecium caudatum)を展示室の顕微鏡で観察できるようにしました。
山口大学の藤島政博先生の研究室からいただいた株で、ミクロ生物館でも培養しています。
ゾウリムシは動きがはやくて目で追いかけるのが大変かもしれませんが、教科書でおなじみの姿が見られるチャンスです!
また、大型液晶ディスプレイでは、微分干渉顕微鏡で400倍に拡大した映像を流しています。
ぜひのぞきに来てくださいね。
ゾウリムシの解説
http://shiokaze-kouen.net/micro/zkn/msz261.html
(さ)