活動日誌
更新:2006/6/18
2006.6.18 赤潮発生!

潮風公園の近くの海水で茶色い赤潮が発生したのを当館で活動中の中学生ボランティアが発見しました。
採水して顕微鏡で観察した結果、優占種はヘテロシグマ アカシオ(
Heterosigma akashiwo)と分かりました。
ヘテロシグマ アカシオは、体長0.010〜0.025mm の茶褐色をした単細胞藻類です。
2本のべん毛をもち、回転しながら泳ぎ回ります。
魚介類に被害を与えることがありますが、人体に影響はありませんので、ご心配なく!
(さ)
更新:2006/6/17
2006.6.17 すてきなお手紙

このあいだ、ミクロ生物館と同じ由宇町にある神東小学校の5年生と6年生のみなさんからお手紙が届きました。
海辺にあるこの小学校では、近くの海岸が工事で埋め立てられたことをきっかけに、その環境の変化がどのように貝に影響をあたえるのかを知るため、貝の幼生(子ども)の分布を調べられているそうです。
身近な海の環境や生き物に興味をもって自分たちで調べてみる、というみなさんの活動は本当にすばらしいことだと思います。
また、成体(大人)の貝は調査されている方がたくさんいらっしゃいますが、幼生から調べようという方はなかなかいないのではないかと思いますので、大変画期的な試みだと思います。
とてもていねいに書いていただいたお手紙の中には、質問がたくさん。
たとえば、
「プランクトンは何を食べていますか」
「二枚貝と巻貝の幼生のちがいを教えてください」
「プランクトン採集に適した月はありますか」
などなど。
熱心に調査に取り組む様子が目に浮かびました。
このお手紙とミクロ生物館からのお返事は、ミクロ生物館内にしばらく展示する予定ですので、ぜひご覧になってください。
手紙にそえてあるイラストもとてもかわいいです。
(さ)
更新:2006/4/22
2006.4.18 クルマエビ養殖場見学

愛媛県大三島にあるクルマエビの養殖場に行ってきました。
ここには私の友人が勤めており、当館で展示している「クルマエビもミクロ生物だった!〜知られざる幼生時代〜」の作成に力を貸していただきました。
そのお礼と取材も兼ねて今回初めてご訪問させていただきました。
取材してきたクルマエビとミクロ生物との関係については今後館内の展示で紹介するとしまして、そのクルマエビ養殖場が一体どんなところだったかという感想を一言で表すと・・・
“海水版の田んぼ”でした。
大きな四角い砂地の養殖池が自然に、かつ丁寧に維持されていました。
クルマエビのいた池の中には、スナモグリの巣穴がたくさん。
他にも小さなエビやホヤやカキが悠々と暮らしていました。
田んぼのように、この養殖場の池の中にも独自の生態系があって、生き物を観察すると面白いだろうなと思いました。
写真は養殖池の中のスナモグリ巣穴群。
(さ)